ボリュームR1、R2ともに500Ω型〜50KΩ型で形状や種類は問いません。R1は一度設定すれば動かさないので安い半固定抵抗で構いません。
R1はR2の1割前後の抵抗値に設定するので、同じ抵抗値でも構いませんがR2より小さいほうが調整は楽です。推奨値はR1が1KΩ型、R2が5KΩ型です。
可変電圧型3端子レギュレーターLM317Tには絶縁シート&絶縁ワッシャーが必要ですが、LM317P(樹脂モールドタイプ)が入手できればヒートシンクとの絶縁は不要になります。
12V出力する場合、レギュレーターで2〜3Vの損失があるので入力側には14〜15V供給する必要があります。それ以上の電圧でも構いませんがレギュレーターの発熱が増えます。入力側供給電流は今回使用する半田ごての消費電流(500mA)以上あればOKです。
■製作のポイント
R1は右回転で抵抗値が小さくなるよう、R2はその逆にしたほうが感覚に合います。
レギュレーターは半導体なので半田付けの際、過熱しすぎると壊れます。足の熱を逃がしながら行なうか、圧着端子で繋げて下さい。
圧着端子、圧着ペンチ、熱収縮チューブも最近はダイソーにありますね。
供給側のACアダプターは流す電流によって出力電圧が結構変わるので、テスターで測りながら行なってください。
■設定
R1、R2ともに抵抗値を最大(回転方向を再確認)にしておき、出力側にCPUファンを繋ぎます。(出力側に何か繋げないと出来ません)
R1の抵抗値を下げていくと出力電圧が上がるので12Vになったところで止め、設定完了です。
あとはR2で1.2Vから12Vまで自由に調整できます。(0Vにはなりません)
■最小電圧も設定したい場合
R2と同じ値の抵抗R3をR2と直列につなげれば、R2を左一杯に回しても抵抗値が半分残ることになるので、R2の調整範囲は約6〜12Vとなります。つまりR3は最小電圧設定用です。
この場合はR1・R2・R3とも同じ抵抗値型(例えば3つとも1KΩ型)にするか、500Ω・1KΩ・1KΩにしたほうが調整は楽です。
■設定
あらかじめR3を任意の値に設定し、後は前レスと同じです。
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